会長ご挨拶

この度、第18回日本医療マネジメント学会 愛知県支部学術集会を担当させていただくことになりました、あま市民病院の水野公雄です。

あま市民病院は今回初めて開催させていただきますが、これまでの学会に負けないように頑張りたいと思いますので、皆様ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

さて、コロナ禍からようやく落ち着きを取り戻してきた医療界も、今年度は4月より医師働き方改革が実施され、6月からは診療報酬改定が行われるなど新たな波にさらされつつあります。各医療機関ともその対応に追われているのではないでしょうか。加えて、コロナ禍後の診療状況の変化も切実に感じておられることと思います。

このような局面の中で医療機関がこの波を乗り越えていくためには、各施設の持てる力を結集させていくことが必要であると思われます。そこで今回の学会テーマは、「チーム医療の時代がやってきた~心理的安全性の果たす役割は~」といたしました。チーム医療の必要性が叫ばれてから久しいですが、今の時代こそこれを力に変えていくべきものと思います。そのために今注目されている心理的安全性をキーワードに選びました。チーム医療の実現に向けて各施設が取り組んでおられる取組みについてご紹介いただければと考えております。

特別講演には、心理的安全性に関してご高名な近畿大学病院安全管理センター医療安全対策部教授の辰巳陽一先生をお招きしてご講演をいただきます。この機会に心理的安全性というものがもつ意味について皆様のご理解を深めていただきたいと思います。

本学会は、医療機関に勤務されている方ならばどなたでも参加できる身近な学会です。今回のテーマに関わらないものでも構いませんので、皆様どうかふるって演題応募をお願いいたします。また、演題を出されなくとも少しでもご興味があれば学会場にお越しになり、今後の医療についてともに意見交換をしていただければ幸いです。どうか皆様よろしくお願い申し上げます。

2024年6月
第18回日本医療マネジメント学会愛知県支部学術集会
公益社団法人地域医療振興協会あま市民病院 病院長 水野公雄