会長ご挨拶

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第16回日本マネジメント学会愛知県支部学術集会を2022年12月10日(土曜日)に名古屋の栄ガスビル 栄ガスホールにて開催いたします。
新型コロナウイルス感染症の猛威が世界中を襲い既に3年目となりました。医療従事者の奮闘並びにワクチン接種や治療薬の開発により、まだ予断を許さない状況ではありますが、漸く終息の兆しが見えてまいりました。昨年と同様に現地開催を目指し鋭意準備を進めています。

国民の5人に1人が後期高齢者となり超高齢社会が到来するとされる2025年が目前に迫ってきました。その後は2040年に向け高齢者の増加は穏やかとなり、現役世代が急激に減少すると推計されています。国はこれに対応するため「地域医療構想」・「医療従事者の働き方改革」・「医師偏在対策」を三位一体で推進する方針を掲げています。
今後も医療・介護需要は増え続けるのに対し、医療現場を支える働き手の確保が難しくなります。「医療従事者の働き方改革」は医療従事者の健康保持だけではなく、働く環境を改善して若者にとって他業種よりも魅力的な職場とすることにより、働き手を確保することにつながります。タスクシフト・タスクシェアの手法が医師の時間外労働削減に有用と考えられていますが、業務自体の見直し・効率化を伴わなければ、医療現場全体の業務負担は改善しません。また、地域医療構想の実現には医療連携が必須であり、医療情報ネットワークの構築が重要です。ICT(Information and Communication Technology)の活用なしにはこれらの課題を解決できないのではないでしょうか。

今回の学術集会のテーマは「医療現場でICTを活かす -働き方改革・地域連携の推進に向けて-」です。ICTを利用した医療現場の業務削減や医療機関の連携に焦点をあてた特別講演を名古屋大学医学部附属病院メディカルITセンター副センター長の山下暁士先生にお願いいたしました。

本大会が各施設の様々な職種の方の取り組みを共有し、参加の皆様の交流を深める機会となれば幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。

2022年7月

第16回日本医療マネジメント学会愛知県支部学術集会会長

JCHO中京病院 副院長 加田 賢治