会長ご挨拶

この度、第17回日本医療マネジメント学会 愛知県支部学術集会を担当させていただくことになりました。この学会開催にあたり、多くの方々のご尽力に感謝申し上げます。

さて、医療機関は新型コロナウイルス感染症の5類移行後もさまざまな問題に直面しています。医療提供体制の見直しや地域医療連携の強化など、多くの課題に取り組む中、アフターコロナにおける医療機関の持続的な発展と医療の質向上のための体制整備が重要となります。

このような環境下で、今回の学会テーマは「医療機関における働き方改革:ウェルビーイングを通じて実現するサステナブルな医療」としました。医師の働き方改革の新制度が施行される中、医療現場の働き方改革に焦点を当てました。医療機関では労働時間管理と診療の両立、職員においては求められる役割の拡大による負担増やストレスの蓄積など、さまざまな課題がある中で、職員の健康と働きやすさを重視し、働き手にとっても医療機関にとっても最適な労働環境の整備に向けた具体的な取り組みについて、皆様と情報交換や意見交換ができればと考えています。

また、特別講演では、医師の働き方改革が医療機関に与える影響や医療業界の連携、将来の発展について、厚生労働省医政局で医師等の働き方改革についてご担当されている藤川葵先生にご講演いただきます。

なお、今回の学術集会では、コロナ禍において見送られていたランチョンセミナーも開催いたします。さまざまな視点からの議論や情報共有を行い、より良い医療環境の実現に向けた一歩となることを期待しています。

最後になりますが、皆で共に学び合い、医療の未来に向けて貢献するとともに、この学会を有意義なものにするため、多職種の方々のご参加とご協力をいただければ幸いです。

2023年8月

第17回日本医療マネジメント学会愛知県支部学術集会

名鉄病院 副院長 竹田 欽一